imitation love
翌日はテレビの収録だった。以前から出てはいたが、やっぱり慣れない。
司会のお姉さんがしゃべりだした。



「今日のゲストはUSUALLの5人です。」



「ヴォーカルの薫です。」



「ギターの純です。」



「同じくギターの直です。」



「ベースの春奈です。」



「ドラムの優貴です。」



「今回は両A面シングルですね。原曲はどなたが作ったんですか?」



「両Aは二つとも純が作詞と作曲。原曲は全部純のですね。」



優貴ちゃんが喋った。優貴ちゃんはトークにはなれているのでやり取りもしっかりしたくれている。



「純さんはこの4曲はどうですか?」



「えーと、WOUNDは鍵盤を取り入れています。今までにない感じの曲ですね。歌詞は凄く現代の女の子みたいな感じのイメージです。なんか全部を嫌っているみたいな(笑)でも、本当は愛して欲しいっていう強がりな歌ですね。もう一つの恋愛ロマンチに関してはジャズテイスト満載で、歌詞も真逆でとても面白いものですね。カップリングは買ってください(笑)」



「ありがとうございます(笑)」



すごく恥ずかしかったので青と黒の髪で顔を隠した。
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