imitation love
次の日は雑誌等の撮影とインタビューであった。インタビューは一人で行うパーソナル企画でもあった。原宿であの奇抜なメイクで撮影も普通になってきてしまった。そして、いまだに慣れない部分があるなあとも思った。いくら、都心とはいえ住宅街のほうが自分の好みに合っている。


インタビューが始まると色々と吐き出していた。



「今回のアルバムはどうですか?」



「まあ、それは聞いてください。多分シングルコレクションとカップリングコレクションとは違うと思うしわくわくすると思うんです。」



「何故、そうしようと?」



「うーん。シングルはシングルだしアルバムはアルバム。その中に入れてしまうのはもったいないなと。シングルは当時の5人がいいものを作っているからそれを聞いてほしいというか。知らない子でも違和感なく聞けるようにしたのが今回のアルバムなんです。」



「それって?」



「まあ、今までの感謝の気持ちでしょうかね・・・。雑誌にこう数多く取り上げて下さって、わずかにでもテレビでも取り上げてくれてそれで知ってくれた子もたくさんいる訳だし。だからこれからもよろしくお願いしますみたいな感じですね。」



いっつもお世話になる人のインタビューだったからか心地よくしゃべれた。
そして今日は千里のところで飲む約束していたのですぐお店に直行した。


「いらっしゃい。」


いつものあの笑顔で翔也さんに迎えられる。



「聞いたよ~。千里とヨリ戻したんだって?」



「うん。そうなんだよね。」



他愛もない会話で飲んでいた。



すると、お店のドアが開いた。あきらかにこのお店には始めてのようらしい。
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