imitation love
「みんな。この曲聴いて?」



「純?これどうしたの?」



口々にメンバーが言った。



「ある人のために書いた曲で作詞も作曲もしたんだ。ちょっと許せない事件があって。千里の件とは別に。」



「あのさ、この曲はあたしじゃなくて純が歌えば?丁度みんなでソロやってみたいねって言っていたし。その第一弾は純がいいと思う。」



薫はそう言った。



「純の影響受けたものを音に露にしてみるのもいいと思う。」



春ちゃんはそう言ってくれた。



「ていういきさつでソロやる事になったから。」




「純らしいね。それ、博のため?」



「そう。愛してるとかそんな事なんかいくらでも書ける。だけど怒りとか皮肉ってその時にしか書けないでしょ??それにこの曲はすぐできたし。」



この話を翔也さんから聞いたときにはまた涙が出そうだった。



「だから、お前もお前らしく生きてみたら?」



翔也さんに笑顔で言われた。




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