不良的にキッス♪



「あたし、


あたしは栗柳稜が好き……」






「やっと気づいたか?」




えっ?




思いがけない言葉に
驚くあたし



神園琉司をハッと見上げると
とても優しく笑っていた





「見てたらわかるんだよ
それなのに自分では気付かなかっただろ?」





「えっ?」



状況が把握できない




「早くアイツんとこ行けよ
勘違いしてんじゃね?」





「えっ、あっうん」


言われるままに扉に向かうあたし





「紅宇ーーー
でもオレ、本気で好きだから


そう簡単にはあきらめねぇーよ」



背中こらそんな事が聞こえる



後を振り向くと
いつもの意地悪な笑顔の
神園琉司が手を振っていた
< 213 / 219 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop