不良的にキッス♪
「あたし、
あたしは栗柳稜が好き……」
「やっと気づいたか?」
えっ?
思いがけない言葉に
驚くあたし
神園琉司をハッと見上げると
とても優しく笑っていた
「見てたらわかるんだよ
それなのに自分では気付かなかっただろ?」
「えっ?」
状況が把握できない
「早くアイツんとこ行けよ
勘違いしてんじゃね?」
「えっ、あっうん」
言われるままに扉に向かうあたし
「紅宇ーーー
でもオレ、本気で好きだから
そう簡単にはあきらめねぇーよ」
背中こらそんな事が聞こえる
後を振り向くと
いつもの意地悪な笑顔の
神園琉司が手を振っていた