砂のような恋

私は泣きながら、校長先生にお辞儀を振り返って見ると、会場にいた皆が涙を流していた…

こんなに泣いてくれてる事が私には何故か嬉しかった…

卒業式が終わり皆が教室に戻った…

私が、自分の席に座った時、ハブいていた子が私の前に来て

「詩保、今までごめん…
私、詩保の気持ち考えてなかった。
でも、今日の答辞で詩保の気持ちが分かって謝りたくなったんだ…
本当にごめんね…」

その言葉が嬉しかった…

あの答辞でみんなの心が動いてくれた…

その事が何より嬉しかった…

私はその子に

『大丈夫だよ!!今は、気にしてないから☆

これからもよろしくね☆』
と言った。

その子は笑顔になり

「ありがとう☆
これからもよろしくね☆」と言った…

自分の気持ちが通じていた気がした…

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