-雪女郎- 雪月
第十夜
カツンッカツンッ
軽やかな音が響く、ここ。
凪雛の座敷。
ある昼下がり、凪雛と雪月は碁盤を挟み、向かい合った。
碁に加え、将棋・和歌・学問を習った、雪月の師匠。
毎度敗北を喫している雪月は、今度こそ・・・
と、執心を燃やしていた。
カツンッ
「あれ?」
「詰んだね。おめでとう。アンタの勝ちだよ、雪月。」
凪雛は、何気ない口調で言った。
凪雛の言う通り、碁盤を制したのは、雪月だった。
軽やかな音が響く、ここ。
凪雛の座敷。
ある昼下がり、凪雛と雪月は碁盤を挟み、向かい合った。
碁に加え、将棋・和歌・学問を習った、雪月の師匠。
毎度敗北を喫している雪月は、今度こそ・・・
と、執心を燃やしていた。
カツンッ
「あれ?」
「詰んだね。おめでとう。アンタの勝ちだよ、雪月。」
凪雛は、何気ない口調で言った。
凪雛の言う通り、碁盤を制したのは、雪月だった。