-雪女郎- 雪月
「オマエだけは、失いたくない。」







「構ってほしいから、無意識にあんな悪戯を続けるんだ。」







呉葉が、そんな様子をジッと見守っていた。








「凪雛、分かってるんでしょう?雪月ちゃんに、何が足りないのか。」







呉葉が、ポツリと呟いた。







「どうすればいいかも分かっているんでしょう?」







凪雛は、スクッと立ち上がった。







「もう準備はしたさ。憎まれようが、な。」








不敵な笑みを、浮かべて言った。
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