wonder love
校門をくぐると1人の男子が居た。
彼は桜の木の下に立っていた。
上を見上げている目はとても綺麗だった。
でも、入学式始まっちゃうよね・・・
声をかけることにした。
「入学式・・・始まっちゃいますよ・・・」
「うん。知ってる。ってかもう始まってるよ。」
これが最初の会話だった。
優しい口調だったけど、どこか冷めている。
私が彼に持った第一印象だった。
何か、心に抱えている・・・
そう思ったんだ。