薔薇の欠片



「私が奪ってしまった太陽が着ていたもの」




それは人間のことを言っているのだろう。




「あげるわ」




海は僕にそれを手渡すと僕に背を向けて歩き出した。




「今は日が強すぎる。

 朝にしなさい」




そして、指を鳴らしたと同時に海は消えた。



僕はその服を持ったまま寝室に行き、


マントを掛けていたところにその服を掛けた。



そしてそのままベッドに倒れこんだ。



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