薔薇の欠片



「日の光になんてあたれない
 それが何を意味するか?」



わかるよね?

と彼は言った。



「貴方はやっぱり……本物の……」


「そうさ」



彼の目が銀色に光る。




「僕は、


 吸血鬼だ」




思わず、息を呑んだ。


わかっていた答え。

だけど、受け止めたくない真実。



「どうして……」



私は呟いた。



「私なの……?」



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