探してみようか?
ついた先は繁華街。
だが、黒い翼の生えた者、耳や尾のある者、はたまた目を爛々と金に輝かす者、皆異形の姿をしている。
これも当たり前とばかりに通り過ぎ、なにか目ぼしい物はないかとあたりをふらついてみた。
すると、角で背をついてただただ立っている若者をみつけた。
周りとは些か雰囲気が違う。
珍しい物好きのブラドはふらふらと吸い寄せられでもしたかのように近づいていった。
「君、こんな所で何してるの?此処は君みたいなお高い子は売れないと思うけどね?」
からかい半分、半分本気。
そんな気で話かけたつもりだが、割合外れてもいないらしい。
こちらをみて口先だけを笑わせた。
長い銀の髪は手入れが行き届いてまるで本物の雪を光にちらつかせたような輝きで街の明かりを飲み込み、その左の瞳は同じ色ながらにまるで違う輝きをみせている。
右も同じかと視界で確認する事は叶わなかった。
黒い眼帯で半顔をほぼ覆っていた。
「そうみたいだね。でも…君なら買ってくれるかい?僕これからの予定がないんだ。」
「ふぅん…僕に買われたいの?」
悪戯めいた口調はどこか怪しいが、決して親しい仲で使うような愛嬌めいたものでもなかった。
どちらかと言えば、快楽殺人の犯人はこんな顔の者もいるかもしれないと言った方が良い。
「そうだね。そんな目をする人が好きだよ。」
「こりゃ驚いたね。僕みたいなのが好みかい?ふぅん。まぁいいじゃない?買ってあげるよ。今夜一晩。いくらだい?」
「君なら安くしておくよ。そうだね…15万でどうだい?」
「良いよ、いくらでも。あ、でも今手持ちがあんまりないや。一度僕の所に来てくれるかい?」
「いいよ。どこへなりとも。今日僕は君の物さ。」
だが、黒い翼の生えた者、耳や尾のある者、はたまた目を爛々と金に輝かす者、皆異形の姿をしている。
これも当たり前とばかりに通り過ぎ、なにか目ぼしい物はないかとあたりをふらついてみた。
すると、角で背をついてただただ立っている若者をみつけた。
周りとは些か雰囲気が違う。
珍しい物好きのブラドはふらふらと吸い寄せられでもしたかのように近づいていった。
「君、こんな所で何してるの?此処は君みたいなお高い子は売れないと思うけどね?」
からかい半分、半分本気。
そんな気で話かけたつもりだが、割合外れてもいないらしい。
こちらをみて口先だけを笑わせた。
長い銀の髪は手入れが行き届いてまるで本物の雪を光にちらつかせたような輝きで街の明かりを飲み込み、その左の瞳は同じ色ながらにまるで違う輝きをみせている。
右も同じかと視界で確認する事は叶わなかった。
黒い眼帯で半顔をほぼ覆っていた。
「そうみたいだね。でも…君なら買ってくれるかい?僕これからの予定がないんだ。」
「ふぅん…僕に買われたいの?」
悪戯めいた口調はどこか怪しいが、決して親しい仲で使うような愛嬌めいたものでもなかった。
どちらかと言えば、快楽殺人の犯人はこんな顔の者もいるかもしれないと言った方が良い。
「そうだね。そんな目をする人が好きだよ。」
「こりゃ驚いたね。僕みたいなのが好みかい?ふぅん。まぁいいじゃない?買ってあげるよ。今夜一晩。いくらだい?」
「君なら安くしておくよ。そうだね…15万でどうだい?」
「良いよ、いくらでも。あ、でも今手持ちがあんまりないや。一度僕の所に来てくれるかい?」
「いいよ。どこへなりとも。今日僕は君の物さ。」