探してみようか?
ブラドが手を取ってまた家に戻った。
家は一層暗くなり、明かりがなければ歩くのも難しいだろう。

だが、ブラドはそのまま部屋に入って数分で戻ってきた。



「はい。15万ね。」



にこにこと笑いながら若者に代金を払った。
若者が驚いた顔でブラドを覗き込んだが、ブラドは気にした様子もなく外に出ている。



「15万は冗談だよ。5万で良い。」

「まぁまぁとっときなって。どうせ僕にはあんまり必要ない物だから。それよりさ!どこ行こうか!僕楽しい所が良いなぁ~」



上機嫌に進むのブラドに、若者もつられたかのようについていく。

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