蝶の学園
「この子達も知っておいた方がいい。

例え真実を知って、絶望の文字しか見えなくても、

現実を見ないって事を教えてはいけない。

この子達は気付いてないかもしれないけど、現実から逃げている。

理想に走っているんだ。

僕たち大人が理想から現実に引き戻すことも、

優しさって言うんじゃないんですか?」



公tの熱い言葉に、私達は涙を隠せなかった。



心の何処かで気付いていた。



現実を…前を見ているつもりだったけど、



後ろを向いていること。



気付きたく無いだけで、実は少し…気付いてた。











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