蝶の学園
井ノ原先生は、何も言わずに席をはずした。



多分、何も言えなかったんだと思う。



「まずは…、由井と悠嘉。
最初は何て声が聞こえた?」



公tは私達をあやすように、でも確実に一歩ずつ本題に近づいていく。



「最初は…踏んでしまった…

みたいな…ねぇ?」



あたしは杏津に同意を求めて、杏津は力強く頷いた。











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