addiction to you~恋はココから始まる~
この女の子はレンの事が好きなのです。
だから、姫の事が気に食わない。
小さくても女は怖い。
嫉妬心は何を仕出かすか判らない。
「…な……い」
姫は小さな声で言った。
でも、聞き取れない。
「何て言ったの?小さすぎてきこえないのよ」
女の子は言った。
「貴方なんかに、私の気持ちが判る訳ないんですよ!」
姫は大きな声で叫んだ。
その声を聴いて、女の子は驚いてしまった。
少し怯んだが、再び言葉を発した。
「ふん、わかるわけ無いでしょ。わかりたくも無いわよ」
「……」
姫は無言で女の子に近付く。
脅える女の子。
「謝っても…謝りきれない事があるんですよ…それを、理解出来ないんですか?自分には責任がある、貴方に言われなくても理解してるんですから…口出ししないで下さい」
姫は静かに哀しげな声で言った。