addiction to you~恋はココから始まる~
「いや、まだ外で待機させている」
「主犯は…貴方ですか。金本陽絽」
姫は静かに言った。
「俺の名前を知っているのか?」
「有名ですからね。渋山高校のボスさん」
姫はニッコリと笑って言った。
その笑顔を見て、3人は思わず顔を赤くして止まった。
(…コイツは男だ!何を考えている俺は)
陽絽はそう思っていた。
「何で止まってるんですか…」
「あっ、いや何でもない。それより、お前等は青葉の生徒か?」
「青葉の生徒は、自分だけですよ」
姫は言いました。
「後ろの6人は?」
「有栖川の生徒です」
「有栖川?あのエリート校かよ」
陽絽は言う。
「この子達に、手を出す事は許しませんよ」
姫の紫色の瞳が光る。
「紫色の…瞳…」
陽絽は呟いた。