addiction to you~恋はココから始まる~
あの小さい体から如何してそこまで力で出るのだろう。
「あの…」
姫は陽絽に話しかける。
「…なっ、何だよ」
陽絽は戸惑う。
「謝って下さい」
「えっ!?」
意外な発言に陽絽は驚いた。
普通なら、自分も倒されているはず。
「だから、新川に謝って下さい。新川は莫迦じゃなくて、仲間想いで優しい人なんですから」
姫は言いました。
「何で…倒さないんだよ」
陽絽は訊きました。
姫はキョトンとした顔をする。
「だって、貴方は本当は新川に倒された事を晴らす為に来たんじゃなくて…」
そう言って、姫は陽絽の顔を見た。
「仲間が回りに沢山いる新川が羨ましかったんじゃないんですか?だから、別に倒す必要はないかと思いまして…違いますか?」
姫は言いました。
陽絽は黙り込んでしまった。