addiction to you~恋はココから始まる~


「俺の周りには、本当の仲間なんていなかった…だから、仲間に囲まれて幸せそうにしてる奴が許せなかったんだ…」


陽絽は本当の気持ちを喋った。


「幸せそう…俺が?」


緑は立ち上がって言った。


まだ、血がダラダラ流れている。


「新川!血が」

「あぁ、こんぐらい大丈夫だ」


緑は言いました。


陽絽は崩れて、手を地面につき土下座した。


「…スマン、お前の仲間を想う気持ちがこんなにも強いから仲間もお前の傍に集まる…
俺には到底出来ない事だから、羨ましかったんだ…本当に…スマン」


陽絽は頭を地面に付けて深く謝る。


「いや、そんなに謝られても…」

「スマン」


陽絽は顔を上げない。


その瞳には、涙が見える。



「ちゃんと新川に謝ってくれましたね、金本陽絽さん。顔を上げて下さい」


姫は言いました。




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