addiction to you~恋はココから始まる~
陽絽は顔を上げた。
次の瞬間、姫は陽絽の頭を撫でた。
陽絽は目を大きく開ける。
「大丈夫ですよ。貴方にだって本当の仲間が出来ますから。だから、泣かないで下さい」
姫は優しく笑顔で言う。
「…あの…名前、何て言うんですか」
「自分は、桜 姫です」
「桜さん!あの…俺、もうこんな事しません。だから…”兄貴”って呼ばせてもらってもいいですか」
陽絽は言いました。
それを聞いて、姫は目をパチクリさせる。
「あの…自分は女なんですけど…」
「え゛っ!?女なのに、あの強さ…マジで最高です。じゃあ、何て呼べば」
「普通に、苗字か名前でお願いします」
姫は言いました。
「はい、桜さん。俺、桜さんみたいになれるように頑張ります」
陽絽はそう言って、青葉を去った。
倒れていた部下達も、慌てて立ち上がり陽絽の後を追いかける。