addiction to you~恋はココから始まる~
その時、警察の人がやって来た。
「刑事…さん?」
頌歌は光無き目で見つめた。
「先程、犯人の事情聴取が終わりました」
「何で…犯人は兄を刺したんですか…」
「犯人の男は、紅 頌歌さん。貴方をストーカーしていたようです」
刑事はハッキリと言った。
「…えっ…」
その言葉を聞き、頌歌は驚いた。
「男は、頌歌さんと仲良くしている瑛歌さんに…殺意が芽生え、犯行に及んだと言っています」
「頌歌と仲良くしていたのは、俺等だって同じだ」
「なのに、何で俺等は狙わなかったんだ」
燦歌と繭歌は言いました。
「お2人はいつも、頌歌さんの傍にいたので兄だと知っていたのでしょう。でも、瑛歌さんは兄だと知らないで多分…恋人と勘違いしたのではないでしょうか」
「…私の…せいだ…」
頌歌は呟いた。