addiction to you~恋はココから始まる~
鳳明は新たに、飴を取り出して舐めだした。
「秋津。今のは何味ですか?」
「パイナップルだよ。桜もいる?」
何所からかもう1つ飴を取り出して姫に差し出す。
「頂きます」
ニッコリ笑顔で飴を受け取った。
そして、嬉しそうに飴を舐めだす。
その様子を、微笑ましく回りの男子は見ていた。
「如何かしましたか?」
「ううん、何でもないヨ」
微笑みながら鳳明は言った。
30分ぐらい経って、緑達は帰って来た。
「何の話をしてたんですか?」
「秘密の話」
「内緒だよ」
「いろいろだよ」
それぞれ、曖昧な返事の返し方。
「あれ?その飴、鳳明のか」
姫が舐めている飴を見て緑は言う。
「はい。美味しいですよ」
本当に美味しそうな顔をする姫。
「姫ー!打ち合わせしよう」