addiction to you~恋はココから始まる~
「それって知る必要あんの?」
作業をしながら言ったのは、私服なのに学ラン…もとい、長ランを着用している生徒。
「団長。それ、如何いう意味?」
″団長″と呼ばれた者は、応援団団長。
皆が団長と呼ぶので、本名不明。
「そのまんまの意味だろ。知ってたとしても気持ちは変わんないんだから」
団長の隣にいる長ラン生徒。
この者は、応援団副団長。
名前は、小桜 二月。
パッツンポニーテールで団長の親友。
「まぁ、そうだけど…」
口ごもる緑。
「大切なのは相手を想う気持ち」
そう言った者も、応援団。
名前は、雪之城 伊月。
応援団は長ラン着用が義務。
常に本を読んでいる眼鏡っ子。
団長の命令は何でも従う。
「正しいよ、伊月」
団長はそう言って伊月の頭を撫でた。
そして、この3人は姫に恋していない数少ない人物。
「相手を想う気持ち…ね」