addiction to you~恋はココから始まる~
その時見せた微笑は今までとは違って、輝いていた。
それを見た緑達は機嫌が良いのかと思っただろう。
そして、不気味な笑いをしながら出て行った。
「相当お怒りだね~」
凪とが呟いた。
「そうですね」
相槌を打つ姫。
「機嫌良さそうだったぞ」
「学園長があんな風に笑う時は起こってるんだよ」
頭のアンテナがピンッと立った。
そして、両手の人差し指を左右に振る。
「ピリピリしてましたよね」
「気付かなかった…」
あの緑が気付かなかった程に怒りを静かに隠していた。
それに気付いた姫と凪斗。
その時、扉が開かれた。
現れたのは猫の耳の様な髪型をしている女の子。
目の下には青紫の模様がある。
「すみません。マ…学園長はいらっしゃいますか?」
「さっき出て行きましたよ」
「そうでしたか。ありがとうございます」
礼をすると、女の子は走って学園長の元へと急いだ。
「なぁ。″マ″って何だ」
「マ…″ママ″!?」
彗が大きな声で叫んだ。
みんなも驚いた顔をした。