addiction to you~恋はココから始まる~
胸が苦しくなる。
「彗。コレって…」
隣を見ると、そこに彗の姿はなかった。
辺りを見渡すが彗はいない。
先程まで隣にいたはずなのに。
「彗…何処に行ったんですか…」
不安だから支えて欲しかった。
でも、支えて欲しかった者はいなくなってしまった。
更に不安になっていく。
泣きそうになる。
顔を俯かせた。
「この歌はある奴の為に作った歌だ」
マイク越しに聞こえる緑の声。
その声を聞いて姫は顔を上げた。