addiction to you~恋はココから始まる~
そして、凪斗は再び先生達の方を見た。
でも、その時の目はいつもの優しい瞳ではなかった。
それは、正しく憎悪の瞳。
「残念でしたね」
姫は戻って来た者達に言った。
「Aクラスがこんなに頑張ってくるなんて思わなかったんだ」
「情けない、もっと頑張れよ」
彗は言いました。
「頑張ったんだよ、チビ」
煌紅が彗の襟元をつかみ、持ち上げた。
「何すんだ。放せ!巨人」
彗はジタバタ暴れた。
「放してあげなよぉ、きーちゃん」
「凪斗が言うなら仕方ないな」
煌紅は彗を放した。
「流石、凪斗先輩!僕、憧れるよ」
彗は言いました。
「じゃあ、僕のお願い聞いてくれるぅ?」
「どんな?」
「あのねぇ~…」
凪斗は彗に耳打ちした。