addiction to you~恋はココから始まる~


その声を聞き、立ち止まってしまう姫。


「競技の途中で、触ったら失格になる」

「でも、新川は怪我をしています」


姫は言いました。


「俺の事は気にするな」

「……学園長!」

「何ですか?」


学園長は静かに言った。


「代わりに私が続けて走ってもいいですか」

「仲間想いですね、姫は…良いですよ」

「ありがとうございます」


姫は言いました。




「新川、あとは…私に任せて下さい」


姫は手を差し出した。


「…頼む」


バトンは姫に手渡された。


凄まじいスピードで走り出す。


「速ッ…」


ソレを見て、緑は呟いた。


離れていた3位にすぐに追いつく。


< 98 / 367 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop