addiction to you~恋はココから始まる~
その声を聞き、立ち止まってしまう姫。
「競技の途中で、触ったら失格になる」
「でも、新川は怪我をしています」
姫は言いました。
「俺の事は気にするな」
「……学園長!」
「何ですか?」
学園長は静かに言った。
「代わりに私が続けて走ってもいいですか」
「仲間想いですね、姫は…良いですよ」
「ありがとうございます」
姫は言いました。
「新川、あとは…私に任せて下さい」
姫は手を差し出した。
「…頼む」
バトンは姫に手渡された。
凄まじいスピードで走り出す。
「速ッ…」
ソレを見て、緑は呟いた。
離れていた3位にすぐに追いつく。