虹色の想い

03年になる前。
02年の03学期。

進路を決める時期が
来てしまった。

「周は何処いくの?」

「えっと…」

返事に困っていた時

「コイツは…進学しないんだよな?」

芳樹はやって来た。

「そうなの?」

俺は静かに頷いた。

「俺は…家継ぐ為に
調理師専門学校目指す。沙紀は?」

「ケーキ屋さんだもんね。私は…管理栄養士目指したくて短大。」

進路の事で盛り上がる
02人の傍で…
俺は01人聞いているだけだった。

キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴り…
芳樹は自分の席へと
戻って行った。

< 13 / 18 >

この作品をシェア

pagetop