虹色の想い

戸惑う沙紀を気にせず
一方的に話す芳樹を
俺は静かに見つめていた。

「…だよな?周。」

「ぅん…」

何を聞かれたのか
分からない…
それでも俺は頷いていた。

芳樹はクラスの人気者で
話も上手い…

今までだって同じように…
女の子と話している
芳樹の姿を
当たり前のように
見てきた。

でも…なぜか…今は
沙紀と仲良く話している芳樹を見ると…
悔しかった。


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