私と貴方の一ヶ月
「草川うるさいーッ
静かにしてよ、ここには病人がいるんだからぁー」
「先生と同じこと言うなよな。俺はけが人ですー」
「うるさいなぁ、もう!」
「いいよ、陽菜...」
そういって私は陽菜たちをとめた
陽菜は不機嫌そうに自分を抑えた
それから、草川は何か独り言を言いながら
手当てをしてもらって
保健室を後にしていった
「...陽菜、授業行かなくていいの?」
「いいんだよーっ
私は香奈のそばにいなきゃいけないの」
「なんで?」
「香奈の命の保証人っ
香奈が死ぬの時は、私が見届けてあげるっ」
「ないそれーッ
死ぬ前提になってるジャン」
「ほんとだー ごめんね香奈」
陽菜はやさしいな
こんなにも体の弱い私を見守ってくれるんだ
――親みたいだね