私と貴方の一ヶ月
すれ違い
それから私は元気になって、
陽菜と一緒に保健室から出た
「本当に大丈夫なの?
なにかあったらまた来るのよ」
「はーいっ 授業ふけに来ますっ」
「それは許さないわよーッ」
陽菜はいつも無理しているのかな
私がいたら邪魔かもしれない
でも、陽菜がいないと私は生きていけないような気がする
「だってもう高校生だもん
受験だってあと二年先だしね」
そう笑顔で言ってくれる陽菜だけど、
高校生は中学生より将来がかかっているのに...
本当に大丈夫なの?って言いたくなる
「じゃぁ香奈もヤバいじゃん」
...私はそうなるまで生きてはいません
昨日病院へ行って余命が宣告されました
―――一ヶ月―――
この間にいっぱい遊んで
思いっきり叫んで死ぬんだ