王子と姫



「俺の可愛い妹に会いに来たのか??」


「…ぅん」


「そうかそうか。お前も少しは素直になったんだな。」


「……。」


「可愛い妹は今ベランダにいるぞ。早くお前の気持ちを伝えてこい。」


「…それが出来たら苦労したいよ。」


「お前らを見ていると、俺はイライラするんだ。」


「…。」


「さっさと行ってこい。」


「分かった。」


「あと可愛い妹を泣かしたらただじゃおかないからな。」


満面な笑顔でチル兄は言った。



正直怖いと思った。


でも、妹思いのいいお兄さんだと俺は思う。


「泣かせわしないさ。」


「頑張れよ!」


「おう!」


ココのいるところに俺は向かった。



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