if イフ
ピンポーン♪
呼び鈴が鳴り、その後ガチャリと鍵が開く音がした。

「よお!遅くなってごめんな。」
リビングのドアを開けて入って来たのは、私の従兄弟。

赤石 司(アカイシツカサ)高校2年生

お互いの両親が共働きなので、土曜日はいつも司君が一緒にご飯を食べてくれているんだ。
「理香ちゃんおなかすいた?」
「ううん。まだそんなにすいてないよ。」
「月曜日までに出さなきゃいけないレポート・・・じゃない宿題があるんだけど。ちょっとここでやっていい?」
「うん。」
司君は大きなカバンから何冊も教科書を積み上げた。それからキッチンへ行くとオレンジジュースを二つ持ってきてテーブルに置いた、これ飲んで待っててねと言って。

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