コンビニラブ
バイト中、やっぱりキツかった。
もう一人のフリーターの人が居てくれてる間はよかったが、
伸治ひとりになると、ひたすら、若旦那が降りてくるのが待ち遠しかった。
正面の壁に掛かっている、時計を見ても焦点が合わない。
(あれ?風邪でも引いたか?)
そんな時、レジに客がやってきた。
「スプーンいりません。」
「はい。」
「え?いりませんよ。」
「あ、すみません。」
話も聞き取れなくなってきていた。
「ありがとうございました。」
店にはまだ、若い男の二人組が居た。
雑誌を見ながら、ペチャクチャと喋っている。
(もしこの二人が、今、万引きでもしたら、絶対、対処できねーなぁ俺。強盗だったら、金、差し出しちゃうよ…つか、殺されっかもなぁ…)
とても弱気だ。
そして自動ドアが開いた。
「いらっしゃいま」
「どうした?具合でも悪いのか?」
それは若旦那だった。
「今、親戚の子が買いもんに行ったら、店員の様子がおかしいよっていうからさぁ。」
「え?あー、すみません…」
もう一人のフリーターの人が居てくれてる間はよかったが、
伸治ひとりになると、ひたすら、若旦那が降りてくるのが待ち遠しかった。
正面の壁に掛かっている、時計を見ても焦点が合わない。
(あれ?風邪でも引いたか?)
そんな時、レジに客がやってきた。
「スプーンいりません。」
「はい。」
「え?いりませんよ。」
「あ、すみません。」
話も聞き取れなくなってきていた。
「ありがとうございました。」
店にはまだ、若い男の二人組が居た。
雑誌を見ながら、ペチャクチャと喋っている。
(もしこの二人が、今、万引きでもしたら、絶対、対処できねーなぁ俺。強盗だったら、金、差し出しちゃうよ…つか、殺されっかもなぁ…)
とても弱気だ。
そして自動ドアが開いた。
「いらっしゃいま」
「どうした?具合でも悪いのか?」
それは若旦那だった。
「今、親戚の子が買いもんに行ったら、店員の様子がおかしいよっていうからさぁ。」
「え?あー、すみません…」