コンビニラブ
「うん。大学の課題かな?なんか作ってたから。」

「ふーん。…さてとっ!どーする?」

「んー。もう少し待ってみようかな?」

「そっ?」

「はい。」

「じゃあ、僕は戻ります。」

「ありがとうございました。いつもいつも。」

「ははは、デジャヴュかと思ったよ。」


そして、吉野は階段へと歩きながら、
なんとなく思うことが…


それを確かめるため、
階段で最上階に上がり、オーナーの家のインターホンを押すのだった。


「はーい!」と、若奥さん。

「あら、吉野くん。」

「こんばんわ。あの、今日、伸治くんって…」

「うんうん。さっきクルマ借りに来たよぉ。なんかね、絵美里ちゃんの用事のアッシーくんだって!」

「あ、そーですか!」

「何?なんかあった?」

「いや、だったら良いんです。」

「そーおー?」

「はい。すみませんでしたお食事中に。」

「あ、夕飯は?」

「これから!」

「食べてく?」

「いえ、約束があるんで!じゃ!」



次に、階段を下りながら、伸治のケータイに電話を入れてみるも、
やはり、しばらくすると留守電になってしまう。


そしてそのまま、伸治の部屋の階まで来ると、
壁に寄り掛かりメールを打つ由衣に声をかけるのだった。

< 105 / 220 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop