コンビニラブ
「ん?何コレ?」
由衣は、手作りプラネタリウムを指差して言った。
「あ、あぁ…」
「前に作ってたヤツ?」
「そうそう。つーか、…まだ出来てないんだ。」
「そーなの?いいの?」
「あぁ。だいたい見通しはついたから…」
「ふーん。」
「うん。」
「バイト忙しいもんね!」
「そうそう。」
伸治は、由衣に嘘をついた自分に、はじめて意識するのだった。
それまでは、
“アンの存在を隠し、守らなければならない”
そのための“隠し事”だったが、
このプラネタリウムについては、
完全に、
アンのために作っていた自分の
その時の気持ちの入れ様を思い出すと、
ソレを、
彼女である由衣に話すことなど、
当然、出来る訳がなかったのだ。
そして、
ソレがここにあると言うことは、
またいつか、アンはソレを見に、伸治の部屋にやって来るわけで…
(これはアンちゃんに渡そう。もし要らないなら…捨てたほうが良いかな…)
まさか、由衣に見せる訳にもいかないと、
律儀に考える込む伸治だった。
でも、
彼女でもないアンに、
これまで、してあげてきたことが全て、
由衣に、“裏切り”と思われても仕方がないことだったとは、
多分、わかっていないのだ。
由衣は、手作りプラネタリウムを指差して言った。
「あ、あぁ…」
「前に作ってたヤツ?」
「そうそう。つーか、…まだ出来てないんだ。」
「そーなの?いいの?」
「あぁ。だいたい見通しはついたから…」
「ふーん。」
「うん。」
「バイト忙しいもんね!」
「そうそう。」
伸治は、由衣に嘘をついた自分に、はじめて意識するのだった。
それまでは、
“アンの存在を隠し、守らなければならない”
そのための“隠し事”だったが、
このプラネタリウムについては、
完全に、
アンのために作っていた自分の
その時の気持ちの入れ様を思い出すと、
ソレを、
彼女である由衣に話すことなど、
当然、出来る訳がなかったのだ。
そして、
ソレがここにあると言うことは、
またいつか、アンはソレを見に、伸治の部屋にやって来るわけで…
(これはアンちゃんに渡そう。もし要らないなら…捨てたほうが良いかな…)
まさか、由衣に見せる訳にもいかないと、
律儀に考える込む伸治だった。
でも、
彼女でもないアンに、
これまで、してあげてきたことが全て、
由衣に、“裏切り”と思われても仕方がないことだったとは、
多分、わかっていないのだ。