コンビニラブ
「贅沢言ってる場合じゃないんじゃないの?」

「別に、俺は焦ってないよ。」

「あ、そ。」

「ま、一度くらい、猛アタックしても良いかなって思ってるとこだけど。」


そう言って、吉野は由衣を見つめた。


「それはぁ…良い考えだね。…頑張って!ね!」

「頑張ってもいーのかな?俺。」

「それは…頑張るのは勝手なんじゃないの?…保障はないけどね。」

「…じゃあ、頑張ってみよっかな。」


由衣は困ったように目を伏せた。


「あたし達、今ナニしてんだっけ?」

「これからするんだよ。」

「え?」

「愛の告白。」

「…」

「なあ、伸治くんと別れてさあ、俺とつきあえよ。」

「…ないな。」

「さっき言ったじゃん。俺、頑張るって!」

「ちょっと、あはは、待ってよ〜。」

「待つよ。」

「だから!他の人に頑張ったらって話!」

「そんなの俺の勝手でしょ。」

「じゃあ、ご勝手に!…さようなら!」


由衣は早足で去って行った。
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