コンビニラブ
決して、無気力な訳ではない。


好きなこと、興味を持ったことは、率先して行動にうつしている。


サッカーには、かなり情熱を注いでいるのがわかる。


将来のことだって考えている…つもりだ。


人と関わることだって好きだし、大事だと思っている。


ただ、性格的に、
やらなければならない順位を覆すことができないのだ。


そんな真面目なところが、新しい分野までを取り入れるスペースを与えないため、
幅が広がらない。


気が付いていないだけで、損している部分がありそうだ。


好きになった女の子にだけにターゲットを絞るのではなく、
もう少し幅広く、女性というものを意識して、
オシャレなんかでもしてみれば良いものを…


無頓着というか、
ピュアというのか…


結構、良い素材を持ち合わせていると思うのに、
生かされていないのがもったいない。


世の中には、運良く見つけてもらえる者がいるけど、
そこから先は、
自分で努力しなければならないのだ。


はたして、
二度の失恋から獲た教訓を、生かすことができるのか?

「あのぉ?」

「いらっしゃいませ。」


伸治は試されていた。

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