コンビニラブ
「そーだ!今度紹介するよ!」


話が、吉野に都合良く進んでいく。

伸治の前で、由衣との接点ができるのだ。


「なんなら、ちひろちゃんのこと、そーゆーつもりで紹介しても良いけど。」

「だってその子、失恋したばっかなんだろ?まだ、そんな気にならないだろ。」

「失恋を癒すのは次の恋じゃないっすか!てか、俺的に、その子の彼氏ってのがちょっと苦手で、会うのとか拒否ってたんだよなぁ。でも、吉野くんなら4人で遊びに行くのも全然オッケーだし。」

「この歳でグループ交際ってのはちょっと…もしや、彼女と二人っきりに飽きた感じ?」

「まさか!…吉野くんはそーでも、ちひろちゃんは…失恋したばっかりだし!」

「言ってることが矛盾してるけど。」

「ん。…」

「ははは、伸治くんは優しいな!彼女の友達のことにまで気ぃ使ってんだ?大変だぁ!」

「…」

「じゃあ、そのグループ交際、はっきりしたら連絡くれよ。そろそろ行くわぁ。」

「バイト?」

「ああ。ちょっと早いんだけど、カクテルの新作でも作って、」

「吉野くん!」

「!なに?」

「ちょっと相談があるんだけど!」

「…どした?」

「プレゼント、何が良いが分からなくって…」

「彼女にか?いいよ!ちょっとならつきあうよ!」

「ありがと!助かるよ!吉野くんが見立ててくれんなら確実だ!」

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