コンビニラブ
吉野の先導で、
二人は、あるブランドショップに足を運んだ。


そこで、吉野が足を止めたのが、ショーケースの前だった。


「由衣ちゃんのことは、よく知らないけど、今これが女の子には人気があるんだ。」

と、ネックレスを指さす吉野。


「へー。」

「持ってる?」

「いや、見たことない。」

「そう?」


するとそこへ、店員がやってきて、

「お客様、こちらが新作となっております。発売即日品切れとなり、ちょうど今日、入ってきたばかりなんですよ!ついてらっしゃいますぅ。」

と、中から出して見せてくれた。


「そーなんだぁ。えー、どうしよ。」


そうやって悩む伸治を見て、

「そんなに悩んで貰えて、彼女も幸せだな。俺なら新作いくけどなぁ。まだ付けてるヤツ少ないんだぜ!女ってホラ、そーゆーことに拘る人種だから。」

と、アドバイスする吉野。

それを聞いて、店員も微笑んでいた。


「そっか!じゃあ、こっちにします!」

「ありがとうございます。」


吉野のおかげで、
プレゼント選びは即決だった。


そしたら今度は、時間が余りすぎてしまい…

「うちの店来る?カウンターなら、俺が相手するから大丈夫だろ?」

< 189 / 220 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop