コンビニラブ
なんでも、ちひろを励ます会として、
友達が主催した合コンのメンバーの中に、由衣がいたんだとか。


「それっていつ?」

「んー。先週の金曜日」



伸治は金曜日の自分を思い出していた。


その日はバイトが入っていて、
その間、由衣は友達と出かけると言っていた。


(あっ!そうだ!あの日!)


ゴミ箱のチェックに外へ出た時、
ちょうど、帰ってきた由衣と出くわし、

遅くなったことを謝りながら、
バイトが終わるのを伸治の部屋で待ってから、
由衣の部屋へと二人で向かったのだった。


由衣からは、ほんのりアルコールの匂いがしていて、
伸治は珍しくイラッとした。


それを察したのか、
由衣はいつも以上に甘えてきて…

そのままベッドに横たわった時、
由衣の首元に、
自分がプレゼントしたネックレスと、
もうひとつ、
どっちにするか悩んだ方のネックレスも目に入った。


「あれ?」

「あ、ホラ!伸ちゃんがくれたやつ〜!」

「うん。つか、こっちも持ってたの?」

「え、あ、うん。親がね、前に。」

「そーだったんだぁ!良かったよ〜!どっちにしようか悩んでたんだぁ!」

「あ、そーだったの〜」

「今までつけてるの、見たことなかったから。」

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