コンビニラブ
『気持ちだけ貰っとくよ!俺も楽しかったし。』

『吉野くんも居たよね〜。』

『最近、見かける?』

『あ〜!気になってるんだ〜!』

『色々と面倒みてもらったから。』

『まさか、死んでないよね?』

『やめてくれよ!俺、殴ったまま会ってないし!』

『あはは、そーだったね!大丈夫!私、顔の腫れた吉野くんと会ってるから!しっかり歩いてたよ!顔は隠してたけど。』

『何してんのかなぁ?今度行ってみてよ!』

『そーしてみる。ていうか、コレは私の勝手な推測だけとさ…彼女と一緒に居たりして?!』

『だとしたら、安心なんだけど。』


由衣と別れた後、
あのちひろから、一度もメールがない。

責任を感じているのか?

はたまた、

二人で合コン三昧の日々をおくっているのか…?


どうであれ、
独りで鬱ぎ込まれているよりは、
誰か、側に居てくれる人物がいた方が、ずっと良かった。

それが吉野だとしても…


コンビニのバイト中も、
全く二人の姿を見かけないことは気になっていた。



『仮にさ、どっか行くとしたら、伸治くんはどこが良い?』

‥‥‥‥‥‥。

『おーい!応答せよ!』

『富士山に登るってのはどう?』

『ばっかじゃないの!確かに、そんな話をした気がするけど、絶対ムリっ!』

『なら、ダイアモンド富士、見に行きたいなー。』
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