コンビニラブ
ー2

合コンは、すぐにとりおこなわれた。

合コンといっても、4人での飲み会だったが、

偽アキラは捉まえることができず、
飲み会にはもってこいの、檜垣という男を連れて行った。


檜垣の話は面白く、女の子のあつかいも上手い。


実は、相当モテているが、
本人の理想は高く、
未だタイプの女性とめぐり会えていないんだとか…


まだ合コンに参加していたい口実にすぎない。


伸治が、あまり欲のないタイプなので穏やかに時間は流れていったが、
彼女つくる気満々で参加する者からは、最近煙たがられる存在になりつつある檜垣は、
今日、
どちらかと言うと、おしとやかな方の、
ちひろちゃんをねらっているのがわかった。


ちひろというのが、
アドレスを渡して、伸治にアプローチをしかけた張本人なのだが、

その日、
すんなりと檜垣にお持ち帰りされていった。


気まずいのは、友達である、アキラファンの由衣ちゃんだ。


また、伸治の家とご近所さんとあって、
その帰り道、
どこまでも二人は、一緒に歩かなければならなかった。


「なんかごめんね。」

「なんで?アイツ連れてきたのは俺だよ!」

「…違う人にすれば良かったのに。アキラはどうしたの?」

「先約があったみたいで…それに、二人がうまくいったなら、俺の人選は正解だったってことだし!」

「あたしはあーゆータイプちょっとダメだなぁ。」

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