コンビニラブ
しばらく、由衣はコンビニに姿を現すことはなかった。


一方、ちひろからの連絡は増えるばかり、

さすがの伸治も、すべてに返答できずにいた。


「なぁ檜垣。ちひろちゃんとはどーなった?」

「どうって、おまえ。……あれ?それとも?もしかして?」

「ちげーよ。あれから頻繁に電話があってさ。」

「マジ?」

「その気が無いならおまえ、はじめからほっといてやればいーのに。」

「何言ってんだよ!おまえともう一人の子、ゆうちゃんだっけ?」

「由衣だから。」

「それそれ。そいつと二人にさせてやろーと思って、」

「はぁ?」

「なんかあんだろ?ふたり、何かと目を合わせてたじゃんかぁ。」

「…それでちひろちゃんを?じゃあ、別に何もなかったのか?」

「まあ、とりあえず、ホテル行ったけど。」

「…。」

「彼女だってその気だったぜ!」


伸治は愕然としていた。

自分の為にと、友達が気を利かせたてくれた、それも勘違いのせいで、
ちひろは今、
見込みのない恋に悩まされているのだ。


責任を感じてしまった伸治は、
由衣のマンションのインターホンを押していた。


「はい。」

「あ、俺!村上です!」

「伸ちゃん?!」
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