コンビニラブ
「やめろってそんな」

「やめない!だって、」

「もういいよ、」

「よくないよ!あたし、伸ちゃんのこと好きになっちゃったかもしんないんだから!」

「え?」

「考えてみ!ちひろ、伸ちゃんに食い下がらなかったじゃん!アイツになんか、ひょこひょこ付いていく方が悪いんだって!もう、いまさら遅いよ!」

「え〜!?」

「安心して!すぐに返事くれとは言わないから!」

「…」

「ただし!ちひろに行くのだけは許さない!」



何が起こっているのか、
伸治は戸惑うばかりだった。


突然、モテ期がやってきたのだ。


本当なら、少しは浮かれても良さそうなものを、

慣れないことに考え込み、
携帯の着信音や、
バイト中の自動ドアの開く音に
緊張するばかりの伸治だった。
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