コンビニラブ
「なんすか?修羅場っすか?」

「俺は巻き込まれてるだけ。」

「巻き込まれ系っすか?大変っすね!」


この件については、今は何も話したくなかった。

特に、このバイトには。


でも、店に独りになった時、
ついつい考えてしまうのだった。


(あの二人、おんなじこといってたなぁ。似たもの同士なんだな、きっと!)


そして、由衣がポロリとはいた愚痴を思い出すと、

(引き立て役って何だろ?あの二人、何があったんだ?)

気になっている。

と言うか、
どちらかと言ったら、
由衣に同情している自分がいる。


やはり、あのキスが効いているのか?


よくわからないが、
性格も由衣の方がつきあいやすい様に思えた。


(でも、それはナイなぁ〜やっぱ!ちひろちゃんがなぁ…)


それを、ちょっと残念に思っている…?


「ふーっ。」


いつもより早く若旦那が現れ、気持ちを切り替えて見せたが…

「お疲れ様です!」

「いや〜、伸治くんほどでもないよ!なんだか、大変そーだね〜!」

さっきのコトしか考えられない。


伸治の頭に、ひと足先に帰って行ったバイトの顔が浮かんだ。

「すみません。(つっ、あいつ〜!)」
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