コンビニラブ
「イーよっ!そんな」

「なんで?イーじゃん!コーディネートしがいありそーなんだもん!背だってあるし!」

「別に、オシャレして出かけるとこなんてないし。」

「大学は?」

「Тシャツにジーパンでイーじゃんか。」

「何言ってんの!あらゆるチャンスが転がってる場所じゃん!そこで自分をアピールしないでどーすんの!」

「え。」

「あたしが行きたいよ、大学!」

「だって、してどーなる?」

「そりゃあ…あ、そっか。これ以上モテても大変ってこと?」

「あれは…めあては俺じゃないの!もう、ほっといてくれ。」

「!」


(そう、檜垣に受け入れてもらえない寂しさと、由衣への対抗意識から?…そういえば、あいつからも連絡ないなぁ…どうしてるんだろ?)


無事に送り届け、部屋に戻ってからもう一度眠りについた伸治は、
目が覚めてから、洗濯物をまとめた。



「おうっ!なに?出かけんの?」


大学院生の吉野くんと、マンションの出入口で出くわした。


「何持ってんのソレ?」

「コインランドリー行こうと思って。」

「…うちでやってく?ドラム式だから!」

「え。」

「ただし、条件がある!」
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