コンビニラブ
テレビを取りに行ったとき、
ちょうど、アンが部屋から出てきた。


「あれ?何?お友達なの?」

「テレビを貰えることになって、」

「へー。」

「今から仕事?」

「うううん。友達とね!」

「あ、そ。気を付けて。」

「はいは〜い!じゃ〜ね〜!」


ドア越しに聞いていた吉野が言った。


「ありゃ〜デートだな。」

「そーなの?」

「今、噂になってんじゃん。」

「へー。知らない。」

「伸治くんは、なんて言うか、こー…癒されるね。」

「?言われたこと無いっすよ!」

「つきあう友達が良くないんじゃないのぉ?」

「そんなことないっすよ。」


そう言いながら、頭の中に檜垣の顔を思い浮かべていた。
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