コンビニラブ
その夜、
かなりラフな格好に、帽子を深くかぶったアンが店に来て言った。


「どうする?レコーダー、うちにあっても邪魔なんだよねぇ。」

「ああ、ごめん。明日取りに行くよ!」

「了解。」


アンはそのまま、ヨーグルトを持って出て行った。


次の日の朝、

けたたましく繰り返し鳴るインターホンに、

「はい!はい!はい!」

慌ててドアを開ける伸治。


「ワ〜オ!」

そこには、
片手にΤシャツを持ち、まだ上半身は裸でドアを開ける伸治に対して、
全く恥ずかし気もない様子のアンが立っていた。


「なんだよぉ!何事かと思っただろ!」

「ごめんごめん!はいコレ!」


レコーダーを差し出された伸治は、貰う立場上、強く言い返すこともできずに、

「あー、あとで取りに行ったのに俺。」

と、おとなしくソレを受け取った。


「急に、仕事が入っちゃってさ。」

「そっか。あ、ありがとう。」

「…」

「なに?」

「どんな部屋かなぁと思って!」

「え、別に、たいしたもんじゃねーよ。ホラ。」

「あがっていい?」

「仕事なんだろ?」

「時間まだだから。」

「あ、ちょっ!」

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