コンビニラブ
よく聞く話に、吹き出しそうになるのを抑える伸治。
「アンちゃんのことフッた男に、後悔させたくてモデルになったんだって!」
「それで、なっちゃうところがスゲ〜な!」
「だってこれだもん!」
「あぁー。」
「そのフッたって男、どんだけなもんだろう?」
「つか、こいつが性格ブスなんじゃねーの?」
(そうそう。女なんて…)
「そう思うでしょ!それが、どちらかというと、女の子に人気があったんだってよ!」
「ふ〜ん。なぁ、もう行かね?」
「あ、うん。」
その客は、見ていたファッション誌を、適当に棚へと戻した。
(買わねーのかよ!)
伸治は、何食わぬ顔でレジを済ませ、
客が居なくなった隙に、
雑誌を整えに棚の前へと向かった。
そして、
斜めに飛び出た、さっきの客が見ていたものであろう雑誌を手にした時だった。
「あれ?」
女性紙などに興味のない伸治だったが、
なんとなく、この表紙の顔は見覚えがあった。
「知ってるなぁ…」
と、中のページをめくってみた。
「あぁっ!」
そう、それは、
先日の夜中に一人でやって来た、
あの、そそっかしい、
今どきの女の客だったのだ!
「アンちゃんのことフッた男に、後悔させたくてモデルになったんだって!」
「それで、なっちゃうところがスゲ〜な!」
「だってこれだもん!」
「あぁー。」
「そのフッたって男、どんだけなもんだろう?」
「つか、こいつが性格ブスなんじゃねーの?」
(そうそう。女なんて…)
「そう思うでしょ!それが、どちらかというと、女の子に人気があったんだってよ!」
「ふ〜ん。なぁ、もう行かね?」
「あ、うん。」
その客は、見ていたファッション誌を、適当に棚へと戻した。
(買わねーのかよ!)
伸治は、何食わぬ顔でレジを済ませ、
客が居なくなった隙に、
雑誌を整えに棚の前へと向かった。
そして、
斜めに飛び出た、さっきの客が見ていたものであろう雑誌を手にした時だった。
「あれ?」
女性紙などに興味のない伸治だったが、
なんとなく、この表紙の顔は見覚えがあった。
「知ってるなぁ…」
と、中のページをめくってみた。
「あぁっ!」
そう、それは、
先日の夜中に一人でやって来た、
あの、そそっかしい、
今どきの女の客だったのだ!