コンビニラブ
いつしか、花火が打ち上げられはじめた。


二人は立ち上がり、二、三歩前に出て
夜空に広がる幾つもの花火を見上げた。


キレイで迫力もある打ち上げ花火は、無条件で盛り上がるもの。


あっと言う間に時間が過ぎていった。


帰り道、いっせいに込みあう群衆の中、
伸治が手を差し出し、二人は手をつなぎ歩いた。


「疲れた?」

「大丈夫。」

「…」

「え?」

「腹減んない?」

「あ、そーだね!」

「もう少し歩けば、どっか空いてる店があんだろ。」

「うん!」


はじめてのデートは、なんとか無事に終わった。
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